裏advent calendar day15

裏Advent calendar15日目を担当する京葉OLCの吉澤です。

今年は珍しく運営に関わる機会が少なく、オリエンテーリングとのメインの接点は昨年度から2年連続でやっているKOLCのオフィシャルです。あとはOK-infoの記事を今年は6つ書きました。

 

Advent calendarは毎年のように書いていて、昨年まで3年連続で海外のオリエンテーリングのことを書いていました。しかし、今年はご存じの状況でして、海外大会に参加することはできませんでした。そんなわけで今年は珍しく別のことを書こうと思います。前半は今年起こった自分の体力低下や人と走ることについて、後半は運営失敗集をまとめるブログサイトを適当に作った話です。

 

<第1部 本当にしんどかった再開後のオリエンテーリング>

 

皆さん体験されたコロナ禍で体力や筋力が落ちた人も多かったと思います。私もその一人でした。

 

自分がオリエンテーリングを始めてから、オリエンテーリングで使う体力や筋力が落ちることは初めてではありません。

1回目は大学受験時で、高2の冬に勢子辻のインカレロング2012併設を走ってオリエンテーリング部を引退してからは、受験勉強に注力という形で、そんなに走っていませんでした。この時は大学入学してオリエンを再開して勝手に体力が戻りました。

2回目は就活時で3月のマキノインカレから6月中旬に就活を終えるまでほぼ走っておらず、大きく体力が落ちました。その結果、6月下旬の宇根峠でのロングセレ結果は散々なものでした。就活生でも多少なりとも走っていないとセレは通過できないと思わされました。

 

そして今回はこれらに続いて3度目ということになります。

 

今回なぜ体力や筋力が落ちてしまったのか?という話に移ります。

4月から6月にかけて後述するランニングクラブで走る機会が週に1回程度はあり、月間走行距離も80km程度とそこまでひどくないように思っていました。そう、トレーニングさえしていれば大丈夫だと思っていました。

生活面では在宅勤務が許可されました。通勤は往復2時間半、だいたい立ちっぱなしの当時の自分にとって、この変化はコロナ禍でも悪いことだらけでもないなと最初は思っていました。しかし、4月からほぼ毎日テレワーク、しかも実家、オリエンもしていないという生活環境では、「日常生活の運動」「不整地を走る力」が失われていました。ほとんど家から出ないで過ごせてしまったのです。通勤で歩く距離はばかにできず、2月のデータを見ると少ない日でも4000歩は歩いていましたが、この運動量が一気にほぼ0になっていたのです。体重こそ管理していましたが、筋肉量は大きく落ちたように思えました。オリエンの回数はいうまでもありません。(週に1度でも走っていなかったらもっとひどいことになっていました。)

 

 

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左:引っ越したあとの8月 右:週に1度は走っているから大丈夫だろうと油断していた4月

 

コロナ禍で久しぶりにオリエンテーリングに参加したのは、よりによって日光ロングOでした。ナビゲーションも下手になっていましたが、1→2で早くも歩き出し、10.7kmでほぼ3時間というタイムを出してしまいました。(ナビゲーションの面では、高橋友理奈選手とルートは違えども、同じようなコントロールで同じくらいツボって結果的にも同じくらいのタイムでゴールして、「オリエンテーリングってこんな難しい競技だったっけ」と話したのを覚えています。)同じような状態の人が自分だけではなかったことに、少しだけ安心もしました。同様に塩谷4daysはその行程や運営の取材活動は楽しかったですが、4日も走るということ自体は体力的にマジ地獄といった感じでした。初日の巡航速度は168という有様でした。曇りだったので良かったですが、毎日猛暑だったらどこかで倒れたと思います。とにかくオリエンテーリング競技がつらい時期でした。

 

このままではやばいと思って8月に金沢区という横浜の端の方で一人暮らしを始めました。そうなんです、これKOLCの部誌にも載せていない本邦初公開情報なのですが、独立した最大の理由は「テレワークの続く中、日常生活で歩く習慣を戻さないと、永遠にオリエンテーリング(もっというと運動)が楽しくできなさそう」といったものでした。一人暮らしすれば、家から外に出て生活せざるを得ないだろうという浅い考えでしたが、あながち間違っていなかったと思います。金沢区を選んだのは会社が品川で近いのもあるのですが、トレイルコースがすぐそばにあれば走るだろうというのもありました。11月までの月間走行距離は引っ越す前とほぼ変わってないですが、家にこもり切りの生活からは脱出、適度に不整地も走るようになり、オリエンテーリングの参加回数もそれなりに戻りました。全日本ロング21Aでインカレロング選手権10位・20位代の人を何人か抑えて14位(結果を語るには微妙な数字ですね…)という順位になるくらいには体力や筋力が戻ってきました。

以上、体力や筋力が落ちて戻ってきた人の個人的なお話でした。

 

<第2部 人と走るということ>

さて、前述の話の中でなんとかトレーニングだけは維持できた理由がランニングクラブの存在でした。3月末、一橋OBのT見沢君が井の頭公園を拠点とするランニングクラブを作っていて、実家から行けない距離ではなかったので毎週参加させてもらっていました。コロナ禍なので活動は19時になったら走りはじめて、走り終わったらそのまま解散の非常にシンプルなものでした。特段ハードなトレをするとかはなかったですが、そこで人と会うのはこうした状況下では他にないことで、非常に大切な時間でした。

 

私は器用なタイプではないので「ああ寒いし走るの明日でいいか」などとサボりがちなのですが、こういう機会があると、ある意味で半強制的に走ることができます。それが毎週あったのは本当に良かったです。先の見えない中でモチベーションが極限まで下がっていましたが、仲間と一緒なら走り続けられる気がしました。また、参加者が中学生から社会人までいるという、なかなか面白い団体でもありました。この活動の中で初めて話した人が結構いて、それも刺激でした。そして何よりも頑張って走ろうとなりました。ちゃんと走っている人と一緒にトレをすると意識も変わるんだなと、切磋琢磨することはこんなに大切だったのだなと思わされました。

 

私が8月で引っ越してしまい、T見沢君も忙しいようで、最近は活動していないのが残念に思いますが、このときに「やはり人と走るのは良いな」と思ったのが自分の次の活動に繋がりました。

 

 

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良く走る尾根線。鎌倉まで続いていて全部走ると10km以上。

 

横浜に引っ越してきてからは、近くに住んでいるKOLCの後輩と走るようにしました。オフィシャルの活動とは異なる、個人的にやっているものです。最大の工夫(?)は朝7時台とか8時台に走っていることです。メリットは2つあります。1つ目が「夜の何時に集合して走る」だと残業(学生はバイト)で行けないことが多くありますが、朝は絶起さえしなければ大抵の人が集まれることです。もう1つはこの地域特有かもしれませんが、トレイルを明るい時間なら走ることができるという点です。金沢区には六国峠という整備されたトレイルコースが近くにあり、そこを走ることが多々あります。アップダウンがちょうどよい、つらいけど走り続けられるコースです。

 

なかなか良い感触があるので、来年も続けて行けたらと思います。

 

<第3部 運営失敗集のサイトを立ち上げた話>

全く別の話です。

ここのところなのか分かりませんが、結構大きい大会でも不成立またはその一歩寸前になること多いなと思います。ちょっと書いてみると

2020全日本ミドル(W21A,W20E不成立)、全日本リレー(ME不成立)

2019全日本スプリント(ME大量提訴)、インカレスプリント(ME大量DISQ)、インカレロング(ME途中で打ち切り)

2018全日本スプリント(ポスト位置動かしちゃった事件)

2017 全日本ミドル(M21E不成立)、関西スプリントセレ(不成立)

 

大きい大会のものだけでもこれだけあります。全部が全部、運営者の非というわけでもないのですが、頻度は高いです。

 

私の所属していたKOLCのKOLC大会も例外ではなく、2016年の第6回大会はスプリント個人競技が不成立になりました。小さい大会や練習会を含めたらこういったことは枚挙に暇がないでしょう。

 

さて、私が問題だと思っているのはこれらの事象や原因を本当に限られた人しか分からないというところです。起こったミスを共有して振り返ることができれば、同じミスが起きる可能性は大きく減るのですが、現状ではオープンにされているのはインカレの報告書くらい。大半のものについては(特に若い人は)分からなくなっています。地域の渉外問題ならともかく、運営で起きたミスなら表に出せるのではないでしょうか。

そこで、あるようでなかった運営の失敗について共有用のサイト(ブログ)を立ち上げました。あなたが今見ているこのブログがそれです。パスワードをオリエンティアなら誰でもわかるものにしたので誰でも書けます。(パスワードは2020インカレロング観戦ガイドのものと同じです。)

私もまだ大して書けていないのですが、多くの人が書けば書くほど、読む意味のあるものになります。是非使ってください。なお、記載する際は必ず当サイトのご案内を一読するようお願いいたします。

 

今年はあまりうまい文章を書けていない気がしますが、裏なので許してください。ありがとうございました。